受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
ノンスリップ| 階段滑り止め
Previo M
受賞対象の詳細
木造・木質空間との調和をめざした室内木階段用ノンスリップ。階段の踏板とフラットに納まるいままでにないディテールと、インテリアや樹種に合わせて選べる5タイプ・25のバリエーションによって、建築家・意匠設計者の空間表現に新しい可能性を提供する。
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デザインのポイント
- 木造・木質空間および木階段と調和する5タイプ・25のバリエーション
- 踏板とフラットに納まる、落とし込み式のシンプルなデザイン
- 木階段のゆたかな趣きを保つ、段鼻を覆わない極細デザイン(M105・M305)
プロデューサー
株式会社アシスト 代表取締役 社長 井東 博子
ディレクター
仁アトリエ株式会社 菅原 仁
デザイナー
菅原 仁+西井 洋介

菅原 仁 + 西井 洋介
詳細情報
発売
2018/11
価格
50,000円 〜 66,000円
販売地域
国内
背景
平成22年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、低層公共建築物は木造化・木質化が奨励されるようになった。住宅においても木造が見直される傾向にあり、建築物全体の木造化率が高まっている。建築を取り巻く環境が大きく変化する一方、ノンスリップ業界は木造化・木質化の流れに対応できていない現状があった。 また、2000年以降、ノンスリップという商品のコモディティ化が進み、業界全体に新しい動きがほとんど見られなくなっていた。2017年、株式会社アシストはこれらの課題を解決するために、プロダクトデザイナーを招聘し、若手社員を中心とする特命チームを結成。新しいブランドづくりと木階段用ノンスリップの開発を平行して進め、一年半の歳月を経て、本商品Previo Mの発売に至った。
経緯とその成果
木のやさしくあたたかい趣きを損なうことなく、これと調和するノンスリップをつくりたいと考えた。硬く冷たい質感のアルミベースは樹脂タイヤで覆い、見せない仕様とした。階段はシンプルで落ち着いたものとなり、安全性も向上。特にM105・M305は、段鼻を覆わない、きわめて細いデザインなので、木のゆたかな趣きがいっそう保たれる。また、シンプル化・ミニマル化が進む建築・インテリア空間との調和を重要視し、商品コンセプトを「フラットな納まり」と設定。落とし込み加工を施した踏板に同面で設置するデザインを採用した。M101・M103・M301はコンクリートの誘発目地をヒントとするスリットを備える。これにより、加工誤差、取付け誤差、経年変形による不陸やズレなどが吸収され、見切りのない、美しい納まりが実現される。同時に、衝撃を和らげる適度なクッション性能が生まれ、安全で心地よい歩行が可能となった。(特許出願中)
仕様
■Previo M|室内木階段用ノンスリップ|5タイプ・25バリエーション|軟質・硬質同時成形PVC(タイヤ)+アルミ(ベース) ■Previo M1|上足・素足用 ○M101|25×8mm|5色 ○M103|28×8mm|5色 ○M105|8×9mm|5色 ■Previo M3|土足用 ○M301|25×9mm|5色 ○M305|8×10mm|5色
どこで購入できるか、
どこで見られるか
オンラインショップ「モノタロウ」で購入可能。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
寳角 光伸芦沢 啓治小林 マナ寺田 尚樹
評価コメント
ノンスリップは、機能面と視認性を高めて注意を促す双方の機能を持つ商品である。結果、大変よく目立つ商品になる。ともすると、建築におけるディティールとの齟齬が激しいケースも多々ある。建築のディティールを構成する商品はあくまで脇役として商品の機能を発揮するべきだ。そういった意味において、その点を多少考慮しているということから、今後の期待も込めてグッドデザイン賞として評価した。
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