受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
ダイヤモンドのカット技術
O.E.カットダイヤモンド
受賞対象の詳細
「O.E.カット」とは、ダイヤモンドがもっとも美しく見える角度を研究し、最先端の光学理論に基づいて設計した日本発祥のカット技術です。輝き・ きらめき・色づきを究極に高めたこのカットを施したダイヤモンドが、『O.E.カットダイヤモンド』です。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 鑑定機関の評価にとらわれず、ユーザーが手に取って見たときに、見た目の美しさを実感できるカット技術
- ラウンドブリリアンカットと同じ58面体にもかかわらず、輝きの強さ・動的なきらめきを実現
- 色づきが豊かで虹色に輝き放つ、ダイヤモンドのポテンシャルを最大限発揮したカット技術
詳細情報
発売
2004/08
価格
オープンプライス
販売地域
国内・海外共通仕様
設置場所
株式会社ほほえみブレインズ本社・直営店・特約店・取扱店
背景
一般的な宝飾用ダイヤモンドの品質は、4C〈ヨンシー〉(カラット(重量)・カラー(色)・クラリティ(不純物やキズの程度)・カット(カット形状))によって評価され、それぞれの評価基準で市場価格が決まっています。4Cという評価は、ダイヤモンドの価値を評価するものですが、ダイヤの見た目の美しさを評価するものではありません。4Cの中で人間が関与できるのがカットで、現在主流とされているエクセレントカットの基準が作られたのは100年以上も前です。その間、科学技術は格段の進歩を遂げています。鑑定機関の評価にとらわれず、ユーザーが手に取って頂いた際に、もっともっと美しい輝きを見た目で実感できるカットができるのではないかというのが、この『O.E.カットダイヤモンド』の発想の原点になりました。人間の視知覚特性や頭の影をも考慮して設計しました。
経緯とその成果
ラウンドブリリアントカットと同じ58面体ですが、O.E.カットは、テーブルとクラウンからの光の入射角度を一致させることで、輝きがさらに強くなりました。テーブルと呼ばれるダイヤモンドの上面は、ダイヤモンドの輝きに重要な役目があります。従来のカットのダイヤモンドは、テーブルがよく輝くと言われます。O.E.カットは、テーブルに加えてクラウン(上部の周囲)まで非常に良く輝きます。輝きの強さを高めるのはもちろん、同じ直径でも従来のカットより20~30%大きく見えます。輝きがどれくらい違うかは、ダイヤモンドの正面からレーザー光線を当てたところ、約2倍の反射点数を確認できました。※中央宝石研究所にてレーザー反射実験
仕様
O.E.カットダイヤモンド(天然ダイヤモンドのみ)の 形状:ラウンド /メレダイヤ(小さな)サイズ:0.9~3.4mm /センターストーンサイズ:3.5mm~
どこで購入できるか、
どこで見られるか
日本橋三越本店、あべのハルカス近鉄本店、FKDインターパーク店、オーバーエクセレント特約店
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
安次富 隆石川 善樹重野 貴村上 存Sertaç Ersayın
評価コメント
ダイヤモンド業界に長く支配的であった慣習を疑い、まったく新しい理論に基づき、常識を覆すカット技術を開発した点が高く評価された。本製品をきっかけとして、ダイヤモンド業界のみならず、古い慣習や考えに縛られている業界を再構築し、これからの時代にふさわしい「新しいデザインの基準」をつくる動きが加速されることを期待する。
