GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2011
グッドデザイン賞
観光船埠頭
長崎港松が枝国際観光船埠頭

受賞対象の詳細

平和と文化の交流拠点都市・長崎の再生の一環として、ゲートウェイ機能の強化と上質な景観形成、回遊性向上を目的に整備された国際観光船埠頭である。大型クルーズ客船の一時寄港やフライアンドクルーズに対応したターミナルビルと一体化された緑地で構成されている。隣接する長崎水辺の森公園との連続性を保ち、客船寄港時だけでなく、日常においても市民で賑わう緑地としてデザインされている。ターミナルビルの屋上を緑化して周囲から緩やかにスロープで上る緑のマウンドとし、船や長崎港の景色を楽しめる新たな視点場を創出、コンサートやイベントなど多機能利用に対応した待合ホールや野外劇場、バザール広場、歓待ギャラリーを設けている。

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デザインのポイント

  1. 1.Contribution to increase the number of calls of cruise ship and to develop regional economic growth by high quality design that will succeed through interregional competition from others . 2.Cutting down power consumption by grass roof, solar panels and LED lighting. 3.Creating new view spot that people can enjoy scenery of Nagasaki port and landscape that actualize regional symbol.

プロデューサー

伊藤滋(早稲田大学特命教授、環長崎港地域アーバンデザイン専門家会議座長)

ディレクター

上山良子(長岡造形大学学長)+林一馬(長崎総合科学大学教授)+環長崎港地域アーバンデザイン専門家会議(篠原修(東京大学名誉教授)+石井幹子(株式会社石井幹子デザイン事務所代表取締役))

デザイナー

オリエンタルコンサルタンツ(太田啓介 秋田裕子 斉藤浩 蒲田直子 野口順平)+Inter Media一級建築士事務所(佐々木信明 永野和博 佐々木翔)+NKSアーキテクツ(末廣香織 末廣宣子 山口修)designer
環長崎港地域アーバンデザイン専門家会議

利用開始

1970-01-01

販売地域

国内

設置場所

長崎県長崎市松が枝町

デザイナーの想い

長崎港に寄港するクルーズ客船の外国人乗客への第一印象を高めるとともに、市民や観光客に対しては日常的に長崎港と周辺の眺望景観が楽しめる散策や休息、そして各種イベントの場を提供するため、ダイナミックな緑地造形と一体化したターミナルビルとしました。長崎港に新しい魅力を創出し、あわせて今後永く市民に親しまれる長崎の新しい顔となることを期待しています。

開発・企画について

サステナブル社会(持続可能な社会)の実現に向けて、応募対象が取り組んだこと

1.他港との差別化による地域間競争を勝ち抜く質の高いデザインによるクルーズ客船寄港数増加と地域経済の持続的発展への寄与。2.屋上緑化、太陽光発電パネルの設置による環境負荷の低減、LED照明の設置による消費電力の削減。3.市民が日常的に長崎港の眺望を楽しめる新たな視点場の創出と稲佐山への軸線による地域のシンボルを顕在化させるランドスケープ。

使用者、社会等への取り組み

「身体・人間」の視点からみて、応募対象が提供できること

エントランスからターミナル屋上の緑のマウンドに続くユニバーサルデザインに配慮した緑地である。歩行者は緩やかなスロープで、車椅子はビル内部のエレベーターから屋上に上り、長崎港の景観を一望できる。緑地の木陰には多数のベンチが配され、ビル内には港を望むソファが置かれて、日常の憩いの場を提供している。 また、緑のオープンスペースや野外劇場、ビルの待合ホールなどで多様なイベントなどを催すことができる。

「生活」の視点からみて、応募対象が提供できること

日常的に市民に親しまれるよう、開放的で広いオープンスペースから、よりヒューマンスケールに近い野外劇場やエントランス広場など、思い思いに過ごせる開放的で居心地の良い緑地、ターミナルビルを目指した。また、長崎港を囲む住宅地からは、水面への眺望を阻害しないよう、建物を低く抑え、周辺の景観と調和させている。

「産業」の視点からみて、応募対象が提供できること

経済効果2000万円のクルーズ客船をいかに誘致するかが地域経済に重要。日本の玄関口に相応しい高質なデザインにより市街中心部の利便性と歴史的景観の特長を引出し観光産業を活性化。長崎港の景観になじむ円弧マウンドが船を出迎え、市民が屋上から手を振り、野外劇場で演奏でもてなす。印象深い映像で長崎を紹介する歓待ギャラリーや観光案内板も設置し接遇環境も向上。さらに待合ホール改修により上海定期航路開設を目指す。

「社会・環境」の視点からみて、応募対象が提供できること

入国手続を行うターミナルビルとクルーズ客船乗客をもてなし日常的に市民の憩いの場を提供する緑地をユーザーや都市の視点から融合させた。隣接する長崎水辺の森公園などから連続する緩やかな緑の地形とし、周囲の歴史的地域資源や景観との調和を図り、時間とともに市民に親しまれる新たな長崎の顔になっていく。緑地やビル内では、寄港時の乗客と市民の交歓とともに、日常の市民の散策やコミュニティイベントも催すことができる。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長崎県長崎市松が枝町
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

北山 恒乾 久美子南雲 勝志廣村 正彰

評価コメント

日本を代表するランドスケープの専門家チームによるプロジェクトである。良質な公共空間とは、個人が突出しないなんでもない風景になることである、ということを示している。
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