受賞ギャラリー
2014
グッドデザイン・ものづくりデザイン賞
タオル
WORK-ER W007-WH 莫大小タオル
受賞対象の詳細
和歌山県の吊り編み工場、和田メリヤス株式会社のファクトリーブランドWORK-ERから生まれた、ニット生地の莫大小(メリヤス)タオルです。明治時代から存在し今では世界的にも希少な吊り編み機でゆっくりふっくらと編まれた生地は、表裏で異なる独特の表情を持ち、縦にも横にも伸びる吊り編み生地ならではの伸縮性があります。丸胴の機械の構造をそのまま生かした輪っか状のタオルは、「身につけるタオル」として、ぶら下げたり、ねじったり、巻いたり、覆ったり、仕事現場やスポーツ、ファッション、ライフスタイルの様々な場面で活躍します。軽くて吸水性も抜群です。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
和田メリヤス株式会社 代表取締役 和田安史
ディレクター
奈良平華子
デザイナー
奈良平華子
詳細情報
発売
2013/07
価格
1,500円
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
「仕事」をコンセプトにコレクションを展開するブランドWORK-ERの製品として、まずはあらゆる仕事現場に必要不可欠なタオルをメリヤス生地でつくろうと思いました。吊り編み工場で働く職人さんたちが仕事現場で汗を拭くたびにタオルをズボンのベルトループに挟んだり、どこかに置いては必要なときに取りに行っていたことから、身につけてそのまま作業できるタオルを発想しました。
経緯とその成果
身につけて心地よく変化するタオル。
デザイナーの想い
モノの用途や使い方は一つではなく、実際に触れ、体験し、感じて考えることによりそのモノの自分らしいパーソナルな使い方を発見することがあります。シンプルな輪っかのタオルをぜひ使ってみて下さい。
企画・開発の意義
縦横に伸縮する輪っかの形といった莫大小タオルならではの特性を生かして、装身具としてのタオルを提案しました。シンプルで今までにないタオルの形により、使い方はユーザーの創造に委ねられ、それぞれの用途に合わせて心地よく変化します。
創意工夫
表糸は30番、裏糸は10番の綿糸を使い、吊り編み機ならではの編み方で、表裏でパイル裏毛の表情が異なる2つのテクスチャーを持った生地をつくりました。表面には出ない中糸に極細のポリエステル糸を編み込むことにより、非常に伸縮性のあるタオルになりました。吊り編み機で編んだ丸胴の生地を輪切りに裁断し、そのままの形で製品にすることにより生産工程で一切の生地の無駄がありません。また、タオルの巾や長さは様々な用途に対応できるベストな大きさになるように工夫し、パイル生地の肉厚感をなるべく抑え、吸水性などの機能はそのまま、装身具としての軽さを追求しました。ブランドロゴや洗濯ネームもまとめてメリヤス生地にプリントし、四方たたき付けでタオルと一体化させることにより使用時に支障がないようにしました。
仕様
27cmx50cm/ 85g/ 丸胴/ 綿85% ポリエステル15%
どこで購入できるか、
どこで見られるか
WORK-ER 和歌山showroom/東京showroom
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
五十嵐 久枝須藤 玲子服部 滋樹廣田 尚子
評価コメント
吊り編み機で編まれた生地の特性である伸縮性と、丸胴型の機械の構造をそのまま活かした、身に着けるタオルとしてのデザインが高く評価された。ファッションデザイナーとの協業により、スヌードの形状をタオルに置き換えたことで、シンプルな回答ながらも、製品としての新規性が産まれ、さらには、まず作り手自身が自らの需要を満たす製品を産み出すことで、作り手側のインナーモチーベーションを上げることまでを念頭に置きながらものづくりがスタートし、その結果として産まれた製品がより広いユーザーの様々な需要へと繋がっていく、というコレクションの組み立ても秀逸。
