受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン賞
道路用保安灯
ニューネオソーラーREVO
受賞対象の詳細
本製品は、仮設用交通安全資材であり、道路などの工事現場において、ドライバーに注意を促し安全を確保するための点滅式保安灯である。その特徴は、「無線連動による同期点灯(仮設型・世界初)」を採用「ドライバーに対する減速誘導効果」とカーブ等における「高い視認性」を実現したことである。また、煩雑になりがちな工事現場の景観価値の向上を目指し、「品格あるシンプルなデザイン」とし、従来品とは一線を画した。電源は太陽電池を用い、消費電力の省力化により、無日照状態でも約10日間の点灯を可能とした。
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プロデューサー
株式会社産業資材センター 川井 亮
デザイナー
株式会社産業資材センター 浦田 幸弘
発売
2015/01
価格
9,000円
販売地域
国内
設置場所
一般道路 高速道路 道路工事現場
背景
従来の工事用保安灯類は、単体として目立つことのみに注力し「視覚ノイズ」を発生させていた。その結果、安全性を確保するための明確な機能(注意喚起・速度減速)を確保できないばかりか、景観を阻害する要因ともなっていた。本製品の開発においては、このような課題に対処するため、設置状態全体として「より高い安全性・視認性」を実現するとともに、従来にはない「景観的価値の低下を招かない」製品開発が求められた。
経緯とその成果
「連動する光」をメッセージする「品格と安全」の風景
デザイナーの想い
・個々のモノからではなく、設置され使用される状況から発想した。 ・とかく煩雑となる工事現場に、従来にない品格を与えることを目指した。 ・連動し動く光の全体感として、新たな安全風景を実現させたかった。
企画・開発の意義
・工事現場に「品格」を与え、景観価値の低下を回避させる。 ・従来にない連動する光の動きによる「高い視認性と安全性」
創意工夫
・リレー連動点滅を導入する事により、点滅のみの従来型よりも運転者の車線形認識や視線誘導性を高めた。リレー点滅は、車の進行方向へ40km/hでLEDの点滅をリレーし、速度超過車などのスピード低減や、抑制感覚をドライバーへ視覚刺激で与える「ベクション効果」を応用したものである。 ・リレー連動による光の動きを最も効果的に視認させるために、数多くの点灯構成を実験検討した。その結果、楕円3灯の縦型配置が最も視認性が高いと判断され、それに基づきデザインした。 ・本体形状は全面ミラーメッキと透明カプセルの二重構造とし、シンプルでありながら、高い視認性、耐汚染性を実現。品格と先進性のある未来的イメージを目指した。 ・消費電力の省力化にも成功し、無日照状態でも約10日間発光を可能とした。
仕様
寸法:W88.2mm H247.5mm D73mm 0.3kg 太陽電池式道路保安灯。個々の製品が微小電力の送受信を行う事により、同期点滅及びリレー(流動)点滅が可能。移動式で配線の必要が無く、道路工事現場やスピード超過車が多い場所、視界の悪い場所、見通しの悪いカーブ等様々な現場状況に対応可能である。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
株式会社仙台銘板
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
小林 昭世内田 毅彦内田 まほろ緒方 壽人村上 存
評価コメント
道路工事現場などに設置される保安灯である。太陽電池式で、多数の保安灯を微小電力による無線通信によって連動させることができる。道路沿いに並んだ保安灯を一定のスピードでリレー点滅させることによる減速誘導効果を、複雑なシステムを必要とせずに実現している。煩雑な工事現場等において、シンプルな形状で景観にも配慮している点も評価できる。
