GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン賞
地域活性の取り組み
上野桜木あたり

受賞対象の詳細

上野公園と谷中の間、江戸からの歴史と文化を色濃く引き継ぎ、東京の古い暮らしの良さが満ちる上野桜木で、昭和13年(1938)に建てられた三軒家が生き生きと甦った。店と工房と住まいが、みんなで使える路地と座敷でつながる「上野桜木あたり」。ここは地域の人も訪れる人も、大人も子どももお年寄りも一緒に楽しめる場所。この土地の丁寧な暮らしを再発見し、ひろげていく。「あたり」ということばは曖昧だからこそ、どこまでもひろげていける可能性がある。通りからちょっと入った静かな場所で、上野桜木が育んで来た「とき」と「おもい」を味わい、東京や各地の文化資源と暮らしの再生の輪をつなげていく。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

プロデューサー

塚越商事株式会社 塚越澄枝+特定非営利活動法人たいとう歴史都市研究会 椎原晶子

ディレクター

塚越商事株式会社 塚越良太+特定非営利活動法人たいとう歴史都市研究会 菅原章、矢嶋桃子、村上慎吾、市川美菜子+東京芸術大学大学院文化財保存学保存修復建造物研究室 小林直弘、広報制作:折尾大輔

デザイナー

建築設計:クラシフォン瀧内未来一級建築士事務所 瀧内未来+外構・造園設計:安西デザインスタジオ 安西一憲+建築施工:浩企画住宅 中田幸夫+構造計画:東京芸術大学美術学部建築科 金田充弘、鈴木芳典designer
クラシフォン+安西デザインスタジオ+東京藝術大学+浩企画住宅

詳細情報

利用開始

2015/03/14

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

東京都台東区上野桜木2-15-6

背景

谷中・上野桜木界隈は路地と木造住宅、寺院も多く、国内外の人が古きよき日本の暮らしを求めて訪れるが歴史的建物は年々失われている。20年余、まちのNPOが歴史的な建物を保全活用するモデルを展開して建物活用のネットワークを築いた。三軒の空き家を路地と庭でつなぎ、家主と店舗や住居等の利用者希望者の協力で、民間の事業として大人も子どもも地元の人も外国人も楽しみ、交流できる場づくりを目指した。

経緯とその成果

つながる、ひろがる、上野桜木あたり。家とまちをつなぎ地域の人、訪れる人が交流できる場に。

デザイナーの想い

古い建物の作られた時代やまちの記憶を読み込み味わい、その良さを活かしながら今の自分の暮らしを重ねていける保存と改修・活用のバランスを大事にした。古い建物の躯体や屋根、間取り、時を経た建具や壁の風情もできるだけ活かし、ろじと庭はオープンに広げつつ、植栽は元からの茶花や庭木と調和するものにした。気軽に訪れることができる場所で、ゆっくりとした暮らしの良さ、様々な人との交流を体験していただきたい。

企画・開発の意義

歴史ある町家や屋敷、路地を住居や店舗、事務所など民間有志の手で再生し、その暮らしの文化を体験・共感する人が増えれば、歴史的建物の活用や地域コミュニティの担い手も増えていく。持ち主と住まい手、使い手を直接つないだ店や住まいとしての建物再生拠点を増やし、民間事業による暮らしと文化再生のネットワークを地域を越えてひろげることも目指す。

創意工夫

オーナーとテナントや住人、地域の人や訪れる人、それぞれが主役になれる楽しい居場所づくりを目指した。作ってから貸す通常の不動産とちがい、計画以前よりオーナー、NPO、上野桜木の家や暮らしへの思いを深く持つ者同士が集まり、土地建物の価値付け調査、入居者調整、修復計画、改修計画、賃貸借契約、工事、管理運営、コミュニティ活動プロデュースなどのステップを踏んで共にこの場所を育む。大幅に改修するリノベーションではなく、昭和初期の理想の家の姿や家族の歴史を丁寧に読み込んで活かすことで、新たに入る人、訪れる人がその魅力を体感し、自分の暮らしを自然に重ねていけるようにした。元の塀をとり、ろじと庭と井戸が店舗や住居、事務所、コミュニティスペースを組み込んだ3棟とまちをつなぐ。「ろじ・ざしき」ではマルシェや一日カフェ、ヨガなども行い、連日、地域の人や外国からの観光客も訪れ、自然に交流できる場所になっている。

仕様

上野桜木あたり 木造2階建て・瓦葺き・下見板張り3棟 庭、路地 敷地面積:409.07㎡  建築面積:1号棟66㎡、2号棟72.5㎡ 3号棟65.3㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

上野桜木あたり 東京都台東区上野桜木2-15-6
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

横川 正紀色部 義昭上田 壮一南雲 勝志山崎 亮

評価コメント

昭和13年に建てられた三軒家を保存と改修・活用のバランスを大事に再生させたプロジェクト。店と工房と住まいをみんなで使える路地と座敷でつなぐことで訪れる人が自然に交流できる場を創出している。元の建物や植栽をそのまま活用していく事を大切にしながら、つながりや使い方などのアレンジで場所の魅力を引き出していくやり方。そのやりすぎないアプローチが高く評価された。
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