受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
住宅
ヴィラ オン ザ パーク
受賞対象の詳細
公園と隣接するVILLA on the parkは木造でありながらSE構法で大開口を実現し、フルオープン&フルフラットの木製サッシを採用することで、リビングとアウトリビングを繋げ、中でも外でもない住空間を実現しました。道路側のアウトリビングはタペストリーガラスで囲み、道路からの視線を遮りながらも光を通し、床と天井の素材を揃えることで内部空間に広がりを感じることができます。
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デザイナー
Mアーキテクツ株式会社 代表取締役 前田康憲、髙山建人

Mアーキテクツ(株)代表取締役 1954生 東工大院卒
詳細情報
利用開始
2016/04/09
販売地域
国内
設置場所
埼玉県
背景
元来、日本の住文化として縁側といった中のような外のような中間空間が存在することで境界を曖昧にし、居室にいても外部が感じられる空間構成が根付いておりますが、このLDK空間は中間空間を内部側に引き寄せることでより内部と外部の曖昧さが増し、外部と一体となる空間を生み出しています。
経緯とその成果
中でも外でもない中間領域をもつ住空間。
デザイナーの想い
古くから日本間にあるように襖や障子といった片引き戸という建具で空間を容易に仕切ったり繋げたりする住文化が今でも息づいていますが、この内部と外部の居室を片引き戸で仕切ることにより外部との関係をより密接なものにし、またバルコニーの下は軒下のような空間として外部と内部がグラデーションのように空間に濃淡をつけるといった手法は外部との関わり方について新たな住空間の創出に寄与できるのではないかと考えている。
企画・開発の意義
郊外にある住宅の多くは、敷地を塀や生垣で囲み、庭があれば芝生やウッドデッキ等を付けたりするが、内部と外部との線引きは空間的にも意識的にも割と明確に分かれていることが多い。しかしこのアウトリビングという空間は建築の中に当り前のように組み込まれることで外部の居室として住まい手側の生活に溶け込んでいくものと考えている。
創意工夫
内部と外部の境界となり得るものはできるだけ排除するためLDKとアウトリビングの床を同レベルとし、開口部は視覚的にも存在感をなくすため、6m強の大型木製サッシは4枚の障子全て戸袋に収納でき途中で柱が出てこないようにSE構法でスパンを飛ばし実現している。エントランスもアウトリビングと同一の床タイルで空間に奥行きを持たせ、中→外→中と行き来することで外部が内部に入り混じることを期待している。またアウトリビングのアメリカンハナミズキを始め内外に渡りグリーンコーディネートされた空間はLDKに居ても屋外に居るような錯覚を覚える重要な要素となっている。
仕様
専用住宅 木造軸組工法(SE構法) 地上2階建て 最高高さ7.03m 敷地面積387㎡ 建築面積146.68㎡/延床面積236.46㎡
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
手塚 由比石川 初長坂 常日野 雅司松村 秀一Gary Chang
評価コメント
適切な木造軸組構法によって大開口を実現し、それを介して、敷地外から仕切られた外部空間と内部空間を、建具で仕切ったり、つないだりすることで、プライバシーの確保された変化のある半屋外生活が送れる点が評価された。
