受賞ギャラリー
2017
グッドデザイン賞
住宅
ハレニワの家
受賞対象の詳細
京都で分譲住宅販売を行うS&Gハウジングのハレニワの家のデザイン。従来の標準化された分譲住宅から、地域性を活かし現代の多様化したライフスタイルに対応する商品を目指し建築家 波多野崇氏を起用して設計開発をおこなった。自然豊かな環境を感じる心地よい住まいをコンセプトにプライバシーの確保された庭をデッキテラスで連続的につないだ構成と杉板が特徴的な外観をはじめ自然素材のマテリアルを用い、個の見え方だけでなく群になった際に家と庭で作り出す「景観」を意識した。集合する事で京都の緑豊かな環境に映える住宅群をつくりだす事ができる。標準化しながらも個性と地域性を加味した新しい分譲住宅のデザインを提案している。
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プロデューサー
株式会社S&Gハウジング 後藤道生
ディレクター
株式会社エイトブランディングデザイン 西澤明洋
デザイナー
A.C.E. 波多野一級建築士事務所 波多野崇
詳細情報
発売
2016/11/03
価格
オープンプライス
販売地域
国内
設置場所
京都府京都市左京区岩倉
背景
現代の多様化したライフスタイルに対し、各住宅メーカーも対応を求められる中、 分譲住宅においても、従来の標準化された個性の無い商品では ターゲットとなる顧客層に響かなくなってきている。 S&Gハウジングが得意とする天然木を多用した住宅施工・販売の実績を活かし、 既存の分譲住宅にはない、明確なプランとデザインをもった住宅の開発をめざした。 京都郊外の緑豊かな環境に映え、自然素材や庭の植物と共に暮らすことを 空間的イメージとして示せるような分譲住宅のデザインを行う事で 家族や住人同士で庭や植えられた植物を通じてコミュニケーションがうまれ、 住宅を介したコミュニティの場を形成することを期待している。
経緯とその成果
風景をつくる分譲住宅ー緑豊かな庭とデッキテラスによって周辺環境に溶け込む家ー
デザイナーの想い
本分譲住宅が建つ岩倉地区は京都市の北部に位置し、市中でありながら農地も比較的多く、山林などの自然も身近に感じられる住宅地である。古くから集落が形成され、歴史のある寺社仏閣や古民家なども存在しており、風致地区にも指定されている。最初に敷地を訪れた時、この地域の風景に馴染むデザインの住宅群をつくりたいと考えた。 分譲住宅は全国で年間あたり20~30万棟も建てられており、住宅街の風景を作る上で非常に大きなウエイトを占めている。つまり分譲住宅のデザイン次第で日本の住宅街の風景は大きく変わる可能性があることを意味する。よって、素材や形状は風土に馴染むことを大切にし、自然豊かな岩倉地区の風景をつくってゆくことに貢献したいと考えて設計した。
仕様
構造規模木造地上2階建 敷地面積148㎡〜165㎡ 建築面積51㎡〜63㎡ 延床面積80㎡〜99㎡ 屋根 ガルバリウム鋼板t0.35 外壁 杉本実板t15木材保護塗装 デッキ床 ベイスギt38木材保護塗装 壁 月桃和紙 床 ナラフローリングt15自然オイル塗装 天井 月桃和紙、薩摩ヨシベニヤ 植栽 野芝、ヤマボウシ、ジューンベリー、イロハモミジ、アオダモ、ツリバナ、アキニレ、アズキナシ、その他
どこで購入できるか、
どこで見られるか
株式会社S&Gハウジング
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審査委員の評価
担当の審査委員
手塚 由比千葉 学栃澤 麻利Gary ChangShu-Chang Kung
評価コメント
地域に根ざしたデザインとは何か、ということを丁寧に考えられているプロジェクトである。住宅単体のみならず、群をなしたときの佇まいが地域の景観に寄り添っているように感じられ、非常に良く検討されたデザインであることが分かる。分譲住宅開発において、開発地の範囲内だけでなく、広域の地域景観に寄与するデザインとなりうる点を高く評価した。
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