受賞ギャラリー
2017
グッドデザイン賞
住宅
銀杏並木
受賞対象の詳細
家族のライフスタイルを中心に、自然・地域性を生活の中にどのように取り込むかを表現した家です。家族それぞれが無理なくスムーズに生活できるように生活動線に即した間取りとし、必要なスペースや収納を効率よく配置しました。また、高温多湿な土地柄ゆえ、光と風を積極的に取り入れ四季の移ろいを感じながら自然と寄り添う暮らしができるよう配慮しております。また、ネットゼロエネルギーハウス(ZEH)にも対応した家で、創エネ・省エネと言う観点からも自然を配慮し、今後の住宅における地域の暮らしと自然の関わり方をこの家のテーマとしています。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
クリ英ター永和株式会社
ディレクター
クリ英ター永和株式会社
デザイナー
永和住宅株式会社 木村 次郎

発売
2017/04/08
背景
まず、日本が2020年を目途に掲げている『改正省エネ基準適合住宅の義務化』があります。各住宅が熱を逃がしにくい高性能住宅でありながら、自然のエネルギーを有効的に活用していく。これが、現在の日本が進もうとしている住宅のあり方です。それに加え、福井県と言えば共働き。ここ数年、日本の都道府県共働き率ランキングを見ても分かるように、常に共働き率の上位に位置しているが福井県。その福井県の地域性・県民性がまさにこのデザイン(間取り)の背景にあります。共働き=家族で過ごせる時間が限られる。奥様の家事にかけられる時間が少なくなる。少子化の昨今、子供においては、家で一人過ごす家庭も少なくはない。では、そのストレスを感じやすい生活の中、限られた時間をいかに家族みんなが有意義な時間を過ごし、また、地域性を踏まえた日本の進むべき住宅のあり方をどのような形にしていけばよいのか。
経緯とその成果
自然から受け取る福井県(共働き世帯)の住宅
デザイナーの想い
背景でも述べたように、今後の住宅のあり方と、福井県の共働きにおける家族の生活のあり方。この2つの内容を軸に家を表現しました。まずは今後の住宅において、切っても切り離せなくなるのが、自然エネルギーの有効活用。太陽光発電、雨水での散水システム、窓の配置・大きさによる家の風通しや光の取り込みなど。あと、共働きだからこそ家族のふれあいの時間をできるだけ多くもてるように。家事動線(廊下)の簡素化、遠くに居ても近くに感じられるような工夫、家の中にいても外の景色(四季の移ろい)の変化を楽しめるように。家の性能のみではなく、自然と寄り添いながら、家族の暮らしの在り方を考えた住まいが今後の目指すべき福井の住まいの在り方であり、そのような住宅が少しでも増えていくよう、デザイン(設計)の立場からお手伝いをできればと思います。
仕様
木造軸組工法
どこで購入できるか、
どこで見られるか
家の森展示場(福井県福井市成願寺町10-17)
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
手塚 由比千葉 学栃澤 麻利Gary ChangShu-Chang Kung
評価コメント
福井県の地域性を丁寧に読み取り、そこから間取りを組み立て、また地場産材を構造材に活用し、可能な限り地産地消に取り組む、その誠実な取り組みがデザインの随所に表われている。インテリアも外観も、奇をてらったものではなく、居住者目線できめ細かくつくり込まれ、品質の高さも感じることができる。このような工務店が地方に増えていけば、日本の街並みも、地域性を失うことなく美しく維持更新されていくことだろう。
