GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2017
グッドデザイン賞
歴史的環境に建つ公営住宅
富田林市営若松第3住宅

分類タグ

住宅

事業主体名

富田林市

受賞番号

17G111031

受賞対象の詳細

大阪府富田林市域のほぼ中央部、近鉄富田林駅の東部300mエリアに位置する市営住宅団地である。周辺には重要伝統的建築物群保存地区「富田林寺内町」があり、歴史的環境に恵まれた地域の北東玄関口に位置している。寺内町のあて曲げ街路空間を創出する3棟配列による住棟構成とし、各棟がEXPジョイントで連結された群を形成している。分棟形式を採用することで、自由で多様なアクセスが生まれ、アクティビティが増幅すると同時に周辺地域とより密接な関係性の構築が期待される。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

プロデューサー

富田林市 まちづくり政策部 住宅政策課

ディレクター

株式会社アルキービ総合計画事務所 代表 久保清一

デザイナー

株式会社アルキービ総合計画事務所 代表 久保清一designer

利用開始

2016/03/07

販売地域

国内

設置場所

大阪府富田林市若松町一丁目8-5

背景

富田林寺内町の特徴を挙げれば、白と黒の漆喰壁、多種多様な格子、通り土間や中庭、あて曲げ街路などが抽出される。本計画は周辺住民に親しまれている日常の風景に気を配りながら、その要素をどう現代建築に着地させるかを模索している。白と黒の外壁コントラスト、あて曲げをモチーフとしたリブ壁と平面プラン及び外構デザイン、階段室や駐輪場の多様な格子パターンなどが採用されるが、それはあくまでも生活シーンの背景であり、ここでは日常動線に関係する多様なシークエンスに写し出される織物のような風景をめざしている。

経緯とその成果

寺内町の地域特性を活かした新しいデザインの発掘、開かれた市営住宅団地の在り方の追求。

デザイナーの想い

地域特有のバナキュラーな風景への問いかけと現代という時間軸の交叉がもたらす素直な解答を求めている。それは重要伝統的建造物群保存地区のエッジ環境の提案でもある。

仕様

敷地面積:3792.98㎡ 建築面積:972.00㎡ 建蔽率:25.63% 延床面積:4,798.82㎡ 容積率:110.14% 最高高さ:20.810m 軒高:20.650m

どこで購入できるか、
どこで見られるか

■計画情報:(株)アルキービ総合計画事務所  ■計画地:大阪府富田林市若松町一丁目8-5
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

篠原 聡子仲 俊治西田 司

評価コメント

富田林市の寺町の伝統的な街区構成である、あて曲げ街路から、3棟構成の配置を着想し、多様で豊かなアクセス空間を作り出している。伝統的な街区の構成がこのように公営住宅の配置計画に取り込まれている点は、評価できる。同じく伝統的なモチーフを下敷きとしているファサードも、リズミカルにボリュームが分節されていて、背後の生活の表出を適度に抑えて、全体として建築の表情を整えている。質の高い、しかも地域の景色となる集合住宅といえよう。
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