受賞ギャラリー
2018
グッドデザイン・ベスト100
調理ができる器
9°(クド)U90、U150
受賞対象の詳細
電子レンジから冷蔵庫まで、調理ができる「器」9°(クド) 220℃〜-20℃までの耐熱性樹脂素材で、電子レンジでの加熱調理や冷蔵冷凍での調理や保存などに使用することができます。調理後はそのまま食卓で「器」や「小皿」として使い、食事のあとは食洗機もご使用いただけます。 バランスよくスタッキングきるよう本体角度は9°に設計され、グリーン基調のカラーバリエーションで美しい収納ができます。 材質は電子レンジ加熱時の発熱量が低いため器内の食材を効率よく加熱することができ、根菜などは水分をにがさずふっくらと仕上がります。 9°と電子レンジがあれば、誰でも簡単でおいしい調理ができる「食の場」が創造できます。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
ディレクター
株式会社カブ・デザイン:齋藤善子(ブランドディレクション)
デザイナー
株式会社カブ・デザイン:齋藤善子(プロダクトデザイン)+株式会社PORT:大竹雅俊(VIデザイン)

発売済
2017/08/31
価格
2,400円 〜 3,600円 (U90:2400円 U150:3600円)
背景
長く使える素材にも関わらず使い捨てられるイメージがあったプラスチックを、 素材の寿命とおなじように長くつかってもらえるようにしたいと想いそのためには「愛着」を感じるデザインが必要不可欠だと考えたデザイナーと、『「食」を中心に、喜んでもらえるモノづくりをしたい。』と いう富山のシロウマサイエンスが出会い、9°(クド)の開発物語が始まりました。 9°(クド)の製造元であるシロウマサイエンスは、日本の食卓には欠かせない調味料のキャップやチューブを製造しています。その樹脂成型技術をもって「愛着」を感じる素材を模索し、デザイナーと技術者が連携し独自の新しい素材を開発するところからスタートしたブランドです。 「富山」で丁寧に作り、ブランドの想いを届けるためにデザイナー自身が9°(クド)を通した体験価値を提供する新たなビジネスモデルを構築しています。
経緯とその成果
日本らしいブランドのネーミングと、グローバルに通用するロゴマーク。色が識別できるパッケージデザイン。
デザイナーの想い
「料理が不慣れな人」「時間がかけられない人」でも、電子レンジと9°(クド)があれば、簡単においしい料理が短い時間でき、新しい「食の場」を創造することができます。 蓋の底面の突起には電子レンジ加熱調理をする時に食材から発する水蒸気を集め水滴にしてまんべんなく器内に戻す役わりをします。小皿として使うときには高台の役割をします。 オリジナルのレシピをデザインし、9°(クド)を通して日本のおいしい食材を伝えることも目指したいと考えています。 9°(クド)は、樹脂の成型品で定評がある、富山県のシロウマサイエンスで製造しています。安心で安全な高品質の樹脂製品です。電子レンジ調理ができる「器」だったら、「9°」と、世界中認知され世界中に美味しい笑顔をつくることが目標です。
仕様
U90:直径90mm、高さ63mm(蓋+器)、容積 約230ml 素材:SPS樹脂(シンジオタクチックポリスチレン) U150:直径150mm、高さ63mm(蓋+器)、容積 約750ml 素材:SPS樹脂(シンジオタクチックポリスチレン)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
G.Itoya、THINK OF THINGS、monoSHOP、makuake
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
鈴木 元井上 裕太玉井 美由紀渡辺 弘明Alex TerzariolByung-wook Chin
評価コメント
冷蔵冷凍保存や、電子レンジでの加熱調理、食洗機にも対応する耐熱樹脂製の器である。加熱調理の際に食物から出る水蒸気を循環させるため、蓋の裏に突起をつけるなど細部まで機能的に作り込まれているが、乾いた手触りや、硬質な音、手に馴染む重みは、素焼きの器のように素朴で美しく、樹脂製の器の新しい可能性を予感させる。独自のレシピをウェブで公開するなど、製品が完成して終わるのではなく、継続的にブランドを育てる取り組みも評価したい。
