受賞ギャラリー
2018
グッドデザイン・ベスト100
被曝の森のライブ音
被曝の森のライブ音 プロジェクト
受賞対象の詳細
このプロジェクトでは福島第一原子力発電所から10キロ離れた、未除染で立ち入りが困難な帰還困難区域の今のこの瞬間の環境音をリアルタイムに24時間配信しています。線量の高いこの場所に生息する動物の様子を、みなさんの携帯や自宅のパソコンを介して身近にリアルタイムで伝えることを目的としています。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
小林博樹
ディレクター
工藤宏美
デザイナー
小林博樹研究室

Hill Hiroki Kobayashi
詳細情報
利用開始
2016/03
販売地域
国内・海外共通仕様
設置場所
福島県双葉郡浪江町小丸(帰還困難区域)
背景
原子力災害についてメディアで伝えられる多くの情報は被災地の現状についてです。しかし、それはさほどリアルではないことに加え、それを数十年続けられるものでもありません。我々はこうした環境問題をリアルタイムに観察して記録するシステムを研究してきました。私たちにはこれまでに20年間近くの連続運用・記録の実績があります。まずは廃炉作業が完了する日までを目標にこのプロジェクトを行うことにしました。
経緯とその成果
サステナビリティ、サウンドスケープ
デザイナーの想い
かつては人間と共存していた生き物が、人間がいない場所で今この瞬間も生きています。私たちは、離れた場所でくらす人間といまだ取り残されている生き物たちを、ネットワークを介して繋げたいと考えています。この場所で、そう遠くない未来に途絶える命もあれば、また新しく生まれてくる命があります。この先どのように生き物たちがかわっていくのか見守り続けたいのです。
仕様
オンラインユーザー、WEBからのライブストリーミング配信、インターネット
どこで購入できるか、
どこで見られるか
WEBサイト
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
岩佐 十良伊藤 香織太刀川 英輔並河 進服部 滋樹
評価コメント
動物の声の変化から、人が入れない地域の生態系の変化を観察していく、大きな意義のあるプロジェクト。映像も写真もなく、音だけだからこそ、かえって、命の息吹を感じさせる。聴く人の想像力をかきたてるデザインだと感じた。
