受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン・ベスト100
集合住宅+店舗+コワーキングオフィス
西葛西APARTMENTS-2
受賞対象の詳細
住むだけの場ではなく、働く人がいて、商う人がいる。外部の人々が集まれる複合建築。街に開いたオープンスペース、ベーカリー&カフェ、コワーキングスペース、賃貸住戸からなる。単なる集合住宅ではなく、生活圏としてのコミュニティを再生するために、様々な人が交流し新たな価値を生む場の実現を目指した。
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デザインのポイント
- 地元コミュニティーの再生を目指し、設計者が企画、設計、運営を行う新しいタイプの複合建築
- 従来の賃貸集合住宅に、人々が働く場所、商う場所、食す場所、集まる場所などを複合した
- 経済合理性に優れ空間を性格づける。機能複合や将来の改変にも柔軟な、十字壁を用いた構造形式
デザイナー
駒田剛司、駒田由香

詳細情報
利用開始
2018/08/31
設置場所
東京都江戸川区西葛西7-29-10
背景
設計者の実家は代々葛西に続く家系で、「西葛西APARTMENTS」(2000年竣工) と、「西葛西APARTMENTS-2」は先祖から受け継いだ土地に建てられている。江戸川区西葛西は、高度成長期に開発された。都心への利便性から多くの人口を抱える一方、日常的な楽しみや文化的な営み、コミュニティの連帯をベースとした生活の場としての魅力に欠けている。駅前の繁華街にはナショナルチェーンが並び、一見賑やかではあるものの、ローカリティは極めて希薄であり、そこに続く住宅街にもコミュニティの存在を感じる場所やアクティビティを見つけるのは難しい。このような状況に対して、小さな集合住宅に出来ることがあるという確信のもと、「自分たちの街は自分たちで変える」という思いからプロジェクトはスタートした。それはまた、現代日本においてもっぱら資産運用の手段となってしまった賃貸集合住宅の社会性を問い直すことでもあった。
経緯とその成果
小規模複合建築によるコミュニティの創出、近代において機能分化した住むことと働くことの再統合を目標とする。2016年「西葛西APARTMENTS」で始めた「やどり木」で、ワークショップを通して地域との連携を図る。「西葛西APARTMENTS-2」のコワーキングスペース「FAR EAST of TOKYO」も、地域における人的リソースの掘り起こしと連携による新しい価値の発信を目論み、駒田建築設計事務所もその一角を占める。1階には地域と密着した店舗のあり方を模索していた「ゴンノベーカリーマーケット」を誘致。門型に開口されたグリッド状の構造壁と、そこに取り付く2階のギャラリー、建物を旋回するように上昇する動線、その先の「7丁目ROOF」、地上に設けた「7丁目PLACE」は、言わば建築的インフラである。機能複合を可能にし、用途そのものの変化にも柔軟であるだけでなく、空間を常に性格づける役割を果たす。
仕様
面積 敷地面積:284.69m2、建築面積:164.52m2、延床面積:528.20m2 構造 鉄筋コンクリート壁式構造 階数 地上4階 主要用途 共同住宅、店舗、事務所(コワーキングスペース)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
東京都江戸川区西葛西7-29-10西葛西APARTMENTS-2
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
仲 俊治小見 康夫千葉 学栃澤 麻利
評価コメント
住むこと、働くこと、商うこと、こうしたことが一体となって街はできている。そのことを建築を通じ、また実践を通じて達成している計画である。設計者自らが企画、設計、運営に関わって、テナントの誘致やコミュニティの育成など、極めて多岐にわたる活動を行いながら、それを建築の設計にフィードバックし、その相乗的な関係を通じて街に新しい拠点を生み出している。極めて単純なコンクリートの躯体は、こうした豊かな活動の背景としてふさわしく、常にこの場所に集う人たちが生き生きと街に溢れ出している。建築は、本来こうした人々の魅力を引き出すためにあることを改めて教えてくれる計画である。
