受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン賞
レコードカートリッジ
NAGAOKA MMカートリッジ JT-80A / JT-80B / JT-1210
受賞対象の詳細
ナガオカは創業80年、精密部品加工メーカーとして創業。戦後耐久性に優れた蓄音機用レコード針製作を懇願され製造開始、精密測定器用測針などの技術を応用し、世界にも名だたるレコード針メーカーに成長しました。アナログ文化を支え、レコード愛好者に末永く愛され続けるという使命のもと、MMカートリッジ JT-80をリリースしました。
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デザインのポイント
- トーンアームから針先まで連続性のあるデザイン。スラントしたフロントは針先が見易く交換針の着脱も容易。
- 盤との設置面の小さい円柱は針を乗せ易く、軽快なフォルムは盤を滑るように音を奏でます。
- トーンアームとのマッチングを考え上部はブロッキーにし、針部の円柱形とのコントラストをつけている。
プロデューサー
株式会社ナガオカ 製造部 後藤孝宏
ディレクター
株式会社ナガオカトレーディング 商品開発部 西武司/株式会社ナガオカ 製造部 山内廉
デザイナー
株式会社プレーン 川﨑孝典
詳細情報
発売予定
2020/05
価格
オープンプライス
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
ナガオカはレコード針世界ナンバー1ブランドとして80周年を迎えました。当社は宝石及び、超硬合金やセラミックスなど難削材の精密加工技術に於いてもトップレベルにあります。 多くのリスナーから、その高い技術力によるレコードカートリッジの新製品をと言う声に応え、新シリーズの開発に着手。製品には当然ながら高音質が求められますが、その音に相応しいデザインも重要です。そこで、我々は形と音の相関関係に着目、音作りとデザインを併行しながら良い音と美しい形のバランスを追求しました。プロトタイプにより音を確認し、ハウジングの高剛性化を目標にシェイプアップ、形を作り上げるというプロセスにより、これまでにない音と形を実現しました。また、スラント形状により針が見え易く、針部を円筒形にし凸にすることにより着脱し易さも考慮、昨今のアナログブームによる若年層のユーザーにも訴求出来るデザインが実現しました。
経緯とその成果
JT-80シリーズはナガオカの創業80周年の記念モデルとしてリリースされる MM (ムービングマグネット)型カートリッジです。MM とはレコード針の根本の磁石が動くことにより発電、独特の中低音域に厚みがあり、高音域も繊細に表現するワイドレンジを可能にしています。トーンアームから針先まで連続性を感じるスリムでシンプルなデザインは、部品点数を減らし、振動の低減に繋がりました。また、従来の製品にあったトーンアームと接合するむき出しのネジは、ヘッドシェルと受けを一体化、露出と共振を抑えることに成功しました。これらの進化は、従来のリスナーはもとより、現代的なポップスやジャズなどにも向き、幅広いジャンルから支持されています。特にアナログプレーヤーのメーカー様からも高評価をいただき、Technicsのヨーロッパ限定55周年モデルで採用、既にTechnicsと弊社での共同イベントでリリースされています。
仕様
寸法:幅18.1mm X 長さ26.2mm (ターミナルピン含む)X 高さ 18.5mm、重量6.7g 、材質 ABS樹脂、弊社の長年のロングセラーであった従来品MP(ムービングパーマロイ)型カートリッジ 8g と比較すると円柱構造にすることで軽量化に成功し、MM(ムービングマグネット)型カートリッジにしチューニングをしたことで音質も向上した。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
全国の家電量販店、アナログ専門店、楽器店、Amazonや楽天などウェブショップ(発売後)
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
渡辺 弘明色部 義昭清水 久和ムラカミ カイエ
評価コメント
ワールドワイドに支持を集めるレコード針として、使いやすさとデザインを高い次元で融合させた商品である。針の視認性を高めるための造形や針の交換時の操作性を考えたデザイン、優しくレコードに針を落とすための細い取っ手や本体のシンプルな構造が評価された。機能的なデザインは各部品の完成度と共に使う人の満足感も満たすだろう。
