GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン金賞
大型移動式防護車両
ハイウェイ・トランスフォーマー

分類タグ

モビリティ

事業主体名

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社

受賞番号

20G130811

受賞対象の詳細

現在高速道路上で作業を行う場合、樹脂製のコーンで作業区域を区分し交通規制を行って作業をしている。2017年に当社管内で前方不注意の一般車が交通規制区域内に侵入して作業員に衝突し死傷させる事故が発生した。その事故を契機として、作業員の安全確保を目的とした路上作業員を直接守るトレーラー式の移動可能な防護車両をデザインした。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

デザインのポイント

  1. 道路運送車両法の保安基準に適合した車両サイズ、重量、車体構造で特殊車両通行許可申請が不要な車両。
  2. メインビームが前後に伸縮し、左右に移動可能とすることで広い作業空間と走行車線及び追越車線で利用可能。
  3. 高い衝撃吸収能力を持つアメリカ製の大型緩衝装置を日本で初めて導入。

プロデューサー

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社 取締役 坂保共

ディレクター

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社 経営人事企画課 鈴木岳

デザイナー

中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社 事業開発部 干村秀次designer
設計者 干村

詳細情報

利用開始

2020/04/30

販売地域

国内

設置場所

全ての高速道路

背景

高速道路上で作業を行う場合は樹脂製のコーンのみで作業エリアと道路利用者が走行するエリアを区分している。作業エリアの前方から視認性の高い標識等を設置し注意喚起をしているが、交通規制区域内に誤進入して規制器材や作業員に衝突する事故がここ数年大幅に増加している。当社管内の舗装現場でスマートフォンを見ながら走行してきた大型トラックが作業エリアに突入し、1名が死亡、4名が重軽傷を負う事故を契機に路上作業員を直接防護できる安全製品がないか国内外を調査した。国内で当社が目的とした道路補修に対応できる製品は見つけることができなかった。海外を調査した結果、アメリカにトレーラー式の作業員を防護する車両があることを確認でき輸入を検討した。しかしアメリカ仕様の車両は、車両全長や幅などが日本の道路運送車両法の保安基準に適合していない部分があったため、日本で開発することを選択しトレーラーメーカーと共同開発を行った。

経緯とその成果

デザインの基本的な考えは、①車体を伸縮させることで、作業現場では広い作業空間を確保する構造。②メインビームを左右に移動させることで、走行車線及び追越車線の両方で利用できる構造。③追突車両の保護を目的に、衝撃吸収エネルギーの高い緩衝装置と高視認性のLED標識を装備することを目標とした。①に対する創意工夫は、メインビームをさや管方式とし走行時は特車申請が必要ない車体全長とし、作業時に伸ばすことで9.7mの作業空間を確保することができた。②に対する創意工夫は、左右に高さを変えて段違いに配置したメインビームをどちらか一方に移動させる片寄構造とすることで、走行車線及び追越車線の両方で利用可能とした。③に対する創意工夫は、緩衝装置を折り畳み式の製品とし、LED標識を包み込む構造としたことで、走行時は車体全長を短くでき、作業時は展開することで衝撃吸収エネルギーの高い緩衝装置の装備が可能となった。

仕様

諸元:連結全長15,940mm(走行時)23,350mm(作業時) 幅 2,490mm 高さ 3,660mm 車両総重量 24,650kg    後部クッション TrafFix Devices ScorpionⅡ

どこで購入できるか、
どこで見られるか

販売・視察の窓口 中日本ハイウェイ・メンテナンス名古屋株式会社 愛知県名古屋市中区錦1丁目18番22
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

根津 孝太内田 まほろ川西 康之森川 高行

評価コメント

高速道路上での作業員の死傷事件がきっかけとなって開発された車両は、人の命を守るという重大ミッションを果たすだけでなく、工事のあり方を変える可能性を提示している。道路運送車両法の基準サイズのトレーラー車を、前後左右に伸縮(トランスフォーム)することによって、危険な高速道路上で、安全な作業エリアを確保するという大胆な発想と技術力によって、世界でも類をみない車両を実現した。ビームが伸びることを緩衝装置として機能し、80キロの車が突っ込んできても作業員の安全を確保する。作業員を守り、道路を守ることは、最終的にはドライバーの安全と交通文化につながる。ますます重要性が高まるインフラのメンテナンス技術において、車両自体が、人も車も守るという新しい価値観に基づいた、画期的なデザインである。
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