受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン賞
戸建住宅
ポラリス
受賞対象の詳細
事務所併用住宅の設計
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 普遍的家型の外観の採用
- 基本的断面を均一とし、外構で囲い開口を全体的に開くことで、方位に影響されにくい間取りの検討
- コア型プランと、2つの階段による立体的で多様な回遊動線住宅
プロデューサー
ポーラスターデザイン一級建築士事務所 長澤徹
ディレクター
篠宮工務店 篠宮亮
デザイナー
ポーラスターデザイン一級建築士事務所 長澤徹

詳細情報
利用開始
2020/01
設置場所
埼玉県さいたま市南区
背景
敷地は今後10年程度にわたって形状の変更や道路の変更が伴う区画整理区域内にあり、 形状も道路付けも現在と異なるかたちとなることが決まっている敷地での計画です。 周辺環境を理解できる現在と、予測のしにくい将来の双方に対して普遍的に存在できる住宅の検討を行いました。 中庭型住宅の一種ですが、住宅自体は単純な家型で、 外構の透けるルーバー材による仕切りは目線をカットしつつ光や風や気配を透過しながら周辺環境とつながっていきます。 普段は個別解として住宅を設計する中で、答えではなく公式の様なものを模索し、 世の中の多くの人に通用するプロトタイプ住宅を目指したいと思い取り組んだ作品です。
経緯とその成果
一般解でも特殊解でもない、「ふつうの住宅」を目標として模索したかたちです。「家型」のかたちをベースとし、 四角い単純な間取りはコア型のプランニングを平面的に周回できる間取りとしました。階段を両端に2箇所配置し2階を完全な通過型の間取りとすることで、上下階でも回遊できるUターンの必要ない動線計画になっています。断面形状は基本的に全て一定で、金太郎飴の様な構成です。1階の両サイドに設けた開口による通風は勿論、天窓部も天候に関わらず通風できる仕組みを設け、床下空調までを含め断面を利用した上下階の通風が積極的に行われる様な計画になっています。 単純な立体の両側に外構によるルーバーの囲いを設け、外部からの視線をある程度制御することでカーテンの必要ない居住空間を確保し、実空間以上に広さを体感できる1階と、小屋裏の広い体積と天窓から差し込む光によるプライバシーの保たれた2階で構成された、試験的住宅です。
仕様
敷地面積:240.65㎡ 建築面積:88.37㎡ 延床面積:126.75㎡ 主体構造:木造軸組構造 階数:2階建
どこで購入できるか、
どこで見られるか
ポーラスターデザイン一級建築士事務所
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
手塚 由比小見 康夫千葉 学山﨑 健太郎
評価コメント
単純な骨格を持つ住宅だが、どんな家族でも楽しく住めそうな、住宅としての普遍的な価値が実現できている。1階は、コアで緩やかに分節されつつも、おおらかに広がるワンルーム、2階は、それぞれの個室を確保しつつも、動線は別々に設定され、家全体に行き止まりのない回遊性を生み出している。子供が遊び回ったり、あるいは子供が成長して独立性を求めてもうまく住みこなせそうだし、さらには仕事場を持ったり客人が滞在する場合にも、その都度自由に使い方を発見していくことができそうだ。このような住宅の魅力は、時間が経過しても色褪せることはないだろう。
