受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン賞
茶室
早瀬庵
受賞対象の詳細
もみじ饅頭メーカーが自社製品の製造工場・ショールーム敷地内に併設した体験型施設。手焼き体験コーナーとお茶室から成る。新しい木質建材として注目を集める CLT 及び LVL の厚板を用いた都市木造プロジェクトであり、大工作業への依存度の高い木造建築の現場に対する、現場作業の省力化を図る「厚板木造工法」のプロトタイプの提案
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 木と鉄を積極的に混ぜて使うことでお互いの特性を発揮しやすく、美しい空間となることを意図した。
- 国産材と輸入材とをそれぞれの材料特性を発揮しやすい形で利用し、空間構成の自由度を向上させた。
- 厚板木造工法による本建築は準耐火建築物としての確認申請を行うことや積み重ねて複層化が可能。
プロデューサー
山代悟+ビルディングランドスケープ
ディレクター
山代悟+ビルディングランドスケープ
デザイナー
山代悟+ビルディングランドスケープ

利用開始
2019/05
背景
建材の純国産化に固執せず、国産杉檜ハイブリッド C L T と日本企業によって育 林された輸入材を原材料とする輸入ラジアタパイン LVL を適材適所で利用し、 伝統木造とは別の道を歩む都市木造としての姿を描く試みである。
経緯とその成果
伝統空間と都市木造のコラボレーション
仕様
敷地面積:497.16m2 用途地域:準工業地域 防火:法22条区域 構造:CLT-LVL厚板構法 階数:平屋 最高高さ:4.960m 延床面積:173.00m2 建築面積:173.00m2
どこで購入できるか、
どこで見られるか
広島県廿日市市沖塩屋2-10-52
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
原田 真宏遠山 正道永山 祐子吉田 愛
評価コメント
近年進展一著しいエンジニアリングウッドを用いた都市における新たな木造建築の提案である。エンジニアリングウッドもLVLとCLTの二種類を使用し、さらにT型の鉄骨とも組み合わせることで、使用部位に即した適切な材料・構造の選定を行い、今後の都市型木造建築への複数の処方箋(方法論)を提示しているものである。また、そのような「普遍的な手法の開発」という価値にのみ偏りがちな、新木造の類似例と大きく異なる点は、その空間的成果のレベルの高さにある。密実でソリッドな木壁ならではの凛とした佇まいと、そこに斜め45度にかけられた鉄骨梁が洒脱さを加え、品格がありながらも親しみのある空間となっているのは建築家の力量を示しており、高く評価した。
