受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン賞
施設ブランディング
キタカミオーツー
受賞対象の詳細
建設業の枠を超えIT事業、教育事業、地域との積極的な交流を本社移転を機に新たに始める。これらを実現する施設デザインと、ブランディングを行った。若い社員が多く教育が企業文化として根付いている。よって施設では「学び」をコンセプトに、社内研修だけでなく高校生への自習スペース開放、イベント貸しができる「キャンパス」を設けた。
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デザインのポイント
- 「学び」をコンセプトにした本社+一般開放型施設。世界観は「大学」を据えた。
- 企業理念を体現する大空間「キャンパス」とその多目的活用から生まれる企業と地域・業界の相乗効果。
- 斜め上ゆく経営スタイルを表す斜めストライプとコーポレートカラーのグリーンがキーデザインに。
プロデューサー
株式会社小田島組 代表取締役社長 小田島直樹+ジュークアンリミテッド株式会社 代表取締役社長 加藤瑞紀
ディレクター
ジュークアンリミテッド株式会社 代表取締役社長 加藤瑞紀
デザイナー
ジュークアンリミテッド株式会社 代表取締役社長 加藤瑞紀/空間デザイナー 柿澤志保

ジュークアンリミテッド株式会社 代表取締役社長 加藤瑞紀
詳細情報
利用開始
2020/02
販売地域
国内
設置場所
岩手県北上市藤沢20地割35
背景
業界として異例の平均年齢35.7歳という若さ。2020年4月の新入社員20名という採用力の高さ。建設業の枠を超えたIT事業、教育事業、地域との積極的な交流など移転を機に新たに始めることが多く、攻めの経営スタイルが伝わるブランディングを心がけた。教育を熱心に行う社風から「学び」をコンセプトにし、施設には「大学」を世界観に据えた。「学び・大学」を通して企業メッセージ、事業、イベントを発信。施設には社員が打合せや研修で日常的に利用し、一般利用者も利用できる多目的大空間を設けた。大学になぞらえ「キャンパス」と名付け、様々な交流が生じる当施設のアイコニックな空間と位置付けた。首都圏一極集中、若者の県外流出は地方中小企業にとって大きな課題である。地方にも面白い企業があることを自然に知ってもらうため、高校生を中心に自習スペースとしても開放。学校、図書館に次ぐサードプレイスとして利用して欲しい。
経緯とその成果
小田島組本社ビルでは企業感が強く、一般解放型施設としては認知されずらい。よって、企業感を消し「KITAKAMI O2(キタカミオーツー)」と施設名称を付けた。教育を熱心に行う社風から「学びは酸素と同じように、成長する上で欠かせないもの」というメッセージを込め、酸素を表す「O2」を施設名称に採用。「学び」を軸に事業展開するだけでなく、社内研修を「O2 カレッジ」とアップデートし地域の学生や一般の方、同業の社員も参加可能な企画にした。若い社員が多く、SNS、公式YouTubeチャンネルの運用も活発。どこを切り取っても発信力がある映えを狙った空間デザイン、動画撮影スタジオも常設完備。今とこれからを支える若い世代に向け、ITを上手に理念発信に使用している。旧態依然の建設業ではなく、枠に囚われない新世代の建設業として生きていく経営者の熱い想いと理想をKITAKAMI O2として具現化した。
仕様
総合建設業小田島組の本社移転プロジェクトを通して、コーポレートブランディングと施設ブランディング・デザインを承る。建設業の枠を超えたIT事業、教育事業、地域・業界との積極的な交流を移転を機にスタート。「なぜそれをするのか?」言葉だけでは伝わりにくい社員・地域・業界に向けた経営者の想いをコンセプトづくり、施設ブランディングとして見える化した。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
岩手県北上市藤沢20地割35
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
佐々木 康晴鹿野 護河瀬 大作三澤 遥
評価コメント
建設業の枠にとどまらない、新しい企業と地域のプラットフォームを創出している点が素晴らしい。一般開放型のオープンな空間と、常に何かが動いているアクティブな情報発信など、場と活動が一体化しているデザインである。さらにこうした取り組みを統一感のある魅力的なビジュアルでブランド化することにも成功している。効率化やコストダウンばかり重視されがちな時代において、企業が「学び」を重んじ、それを社会との接点とするという考え方は、これからの地域企業の新しいスタイルとなるであろう。
