受賞ギャラリー
2022
グッドデザイン賞
オーガニック青果物専門の八百屋
オーガニック青果物専門の八百屋&ボタニカルバー「ORGANIC & CO.」
受賞対象の詳細
オーガニック野菜や果物など、暮らしの中にオーガニックをもっと身近に、カジュアルに楽しんでもらうための、店舗及びオーガニック青果物販売の仕組みのデザイン ■ブランド・ミッション:オーガニックの農業の意義を正しく伝えること ■ブランド・コンセプト:Fun Organic(ファン・オーガニック) ■コアターゲット:Z世代
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 過度な規格や個包装を廃し、好きな大きさ形の農産物を必要なだけ購入できる量売の仕組の導入
- 店頭在庫廃棄のフードロスを廃す、高性能ブラストチラーによる青果物の冷凍とそれらを原料とした食品の提供
- 「農業系店舗」をテーマに、ビニールハウスの骨組みやリヤカー等の農業資材や土を什器として活用した店舗
プロデューサー
朝霧重治, 代表取締役, 株式会社協同商事
ディレクター
鈴木 宏平, 代表取締役, nottuo株式会社
デザイナー
藤岡 大典, 一級建築士, nottuo株式会社, 谷口 由佳, デザイナー, nottuo株式会社

詳細情報
開業
2022/01/29
設置場所
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-1 Bibli 1F(旧さいたま市図書館のリノベーション物件)
背景
近年日本でもオーガニックは一見盛んになってきているようで、実態としては市場規模1850億円、耕地面積中0.2%に留まっている。イタリア15.4%、ドイツ8.2%、フランス6.3%、イギリス2.9%と比べても低調である。こうした中、2021年度、農水省は、「みどりの食料システム戦略」として環境負荷低減する農業を推進すること、2050年に25%を有機圃場にする数値目標を掲げている。当社は70年代から有機農産物に関わり物流・卸を日本全国の生産者とともに取り組んできたが、ここで、オーガニックの農業の意義を正しく伝えることをミッションに、FUN ORGANICをコンセプトとして、オーガニックを取り入れた生活をカジュアルに楽しむことができるような、オーガニックとオーガニックに近しい価値観の仲間達(COMPANY)で構成されるリアル(店)とネット上のコミュニティーの確立を目指し本プロジェクトを開始した。
経緯とその成果
当社は1970年代から実施してきた有機農家達とのネットワークと卸売の為の物流機能を有するため、次の点で店舗開発が実現できた ①あらゆる品目がオーガニックで揃う品揃え ②ゼロ(レス)ウェイスト:個包装を廃した量売により可能となった省資源の店舗運営(農産物も酒類も個包装や使い捨て容器を使用しない量り売りを原則) ③フードロスを削減:農産物のサイズ規格を廃止し形状が著しく悪いものは店内バーでスムージー、スープ等の原料とする。 店頭在庫廃棄を冷凍保存で削減しそれらを原料とした食品の提供により店舗運営の多様化も実現。 ④高級品ではないオーガニックの位置づけ:卸売価格で店頭販売することで比較的にリーズナブルな販売価格を実現した。※一方で農家の間で再生産が可能となる適正価格についてのコミュニケーションも実施 ⑤コラボレーション:生産者を招いたトークイベントの実施や、異業種とのコラボ商品開発等。
仕様
オーガニックの野菜や果物のみを扱うオーガニック専門の八百屋と、店内の野菜と果物から作ったオーガニックスムージーやクラフトビールを販売するボタニカルバー&酒屋です。ゼロウェイストを目指し、プラスチック包装を極力使用しない「量り売り」と、店頭青果物の売れ残りによる廃棄を防止すべく、過剰在庫分を高品質冷凍しボタニカルバーでのスムージーなどの原料として利用することでフードロスの削減をおこなっています。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2丁目1−1Bibli 1F
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
内田 友紀井上 裕太緒方 壽人水野 祐
評価コメント
オーガニック青果物専門の八百屋、ボタニカル・バー併設の都会の直売所。青果物の量り売りと高性能冷凍、スムージーなどの販売を組み合わせることにより、サイズ規格と個包装とフードロスの削減を行っている。全体でのゼロ・ウェイストも目指し活動中とのこと。開業間近での応募ではあるが、実績の積み上げを見守りたい。
