受賞ギャラリー
2024
グッドデザイン賞
モービル・ホーム
モバイルキューブ
受賞対象の詳細
生活インフラを内蔵した移動式住居。森林保全や休耕地再生、被災時の避難生活、野外活動などに関わる人たちを対象に、場所を問わずに移動・長期滞在できるように、太陽光発電パネルと蓄電池、水循環システム、燃焼式トイレ、さらにキッチン、シャワー、空調、デッキを、アルミ断熱パネルが構成する空間に納めている
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 目的:山奥や被災地などに誰でもどこにでも運べて、そのまま快適に生活できること
- 方法:牽引免許不要とするためアルミ断熱パネル等で軽量化、燃焼式トイレ等は最良の機器を世界中から調達
- 効果:断熱効果と空調で適温を維持、燃焼式トイレは清潔で処理も簡便で、炎天下や氷点下でも快適に利用
プロデューサー
株式会社アーキネット 代表取締役 織山和久
ディレクター
有限会社awn CEO 北山恒
デザイナー
有限会社コンパクツ 原田賢一、有限会社awn 岩崎すみれ

詳細情報
発売予定
2025/01/01
価格
10,000,000円 〜 12,000,000円
背景
スギ林の放置、シカの食害、ダムや堤防などで荒廃した森林の生態系を潜在的自然植生に回復させ、流域圏の土砂災害防止や水源涵養など全国で年70兆円規模の外部経済効果を生むことを使命とした。その一環として、フォレスターや森林ボランティアといった人々が現場まで運び、快適に滞在できる居住空間として新たに開発に取り組んだものである。
経緯とその成果
■目標 山奥にも誰でも運べて快適に暮らせる。 ■創意工夫 強靭で快適な住宅とするため建築家がデザインした。 可搬性では、走行時の捩れや風圧に対する強度、普通免許でも牽引できる車両総重量750㎏以下の軽量化が課題である。 これをアルミ断熱パネルとポリカーボネード板を採用し、構造設計から接合部処理まで工夫して解決した。 快適性は、身長178㎝でもゆったり寝起きできる寸法に、生活インフラを効率的に収めた。長期連続使用のため、屋上の高出力の太陽光発電パネルから屋内の大容量バッテリーに繋ぎ、エアコン、冷蔵庫、照明、水循環システムポンプに通電し、軽量FRP容器から燃焼式トイレ、シャワーにLPガスを供給する。 ■成果 可搬性と快適性に優れ、被災時や屋外イベント、グランピングなど広く展開できて、量産化も期待できる
仕様
■ハウス 寸法:長さ2140㎜×幅2180㎜×高さ2125㎜ 重量:500㎏ 材質:アルミパネル ■シャーシ 寸法:長さ2490㎜×幅2060㎜×高さ740㎜ 重量:前軸重20㎏ 後軸重230㎏ 重量250㎏ 最大積載量500㎏ 材質:スチール
どこで購入できるか、
どこで見られるか
オレゴノミキャンパー 山梨県北杜市白州町横手3916-2
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
評価コメント
電気や水のない山奥などで、ほとんど自己完結的に生活できる銀色の立方体。太陽光発電・蓄電池・快適な燃焼式トイレやキッチン、シャワーなどがその中にきっちり収められており、まさに機能美である。採光用の縦のスリットもポイントになっている。普通免許で牽引することができるため、被災地などでの活用も期待されるほか、キャンプや音楽フェスなどにも応用できる可能性が高い点が素晴らしい。
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