受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
ホテル
星野リゾート BEB5 軽井沢
受賞対象の詳細
このホテルは「仲間とルーズに過ごす」という新しい旅のかたちを提供するホテルである。敷地は、長野県の軽井沢で、唐松や紅葉が生い茂る、自然豊かな場所である。建物は、環境に配慮し、国産材を利用した木造2階建てとしている。ホテルの中心に、豊かな自然環境を取り込む中庭を配置し、常に自然を感じながら滞在を楽しめる構成となっている。
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デザインのポイント
- 中心に中庭を配置し、中庭を囲むように滞在の居場所をつくることで、常に自然を感じることが可能である。
- 国産材を採用した木造2階建てとし、中規模の木造準耐火仕様や遮音性能等の技術的にも配慮している。
- 木材の柱や木製建具や国産ヒノキ材の家具を積極的に採用し、木材の温もりを感じられる空間としている。
デザイナー
株式会社佐々木達郎建築設計事務所

詳細情報
開業日
2019/02
販売地域
国内
設置場所
長野県北佐久郡軽井沢町
背景
旅行や観光のあり方は、大きく変わってきている。旅をする目的や、ツーリストがホテルを選ぶ基準は、『モノからコトへ』と言われ、既にかなりの時が経っている。旅のかたちは、観光名所を巡る典型的な旅のかたちから、個人や家族、仲間との共感や楽しみ、あるいは、自己実現のための旅等、様々なかたちへと変化している。一方で、ホテルのかたちは、まだその状況に追いついていない。ツーリストは、この軽井沢の自然豊かな環境の中でも、価格帯の問題からビジネスマンの為につくられた、ビジネスホテルに宿泊しているのが現状である。そこで、このホテルは、軽井沢を楽しむ旅のかたちとして、「仲間とルーズに過ごす」というコンセプトをものと、多くの人が、旅を身近なものとして楽しむことができる今までにないホテルとして企画されている。
経緯とその成果
この場所の魅力は、軽井沢特有の豊かな自然環境である。その為、すべての意思決定において、自然環境に配慮している。建築の構造形式は、国産材を利用した木造で計画している。木造では技術的に難しい床スラブの遮音性能を、二重床の採用や、梁、根太の断面調整や細かいピッチにより、剛性を高めることで性能を確保している。また、中規模の木造準耐火構造となることから、防火被覆面での開口制限や、見えない部分の防火処理に配慮している。自然環境に馴染む木の美しさや温もりが感じられるよう、燃え代設計の柱も採用している。費用面に於いても木造にすることで、メリットがあることを検証している。自然環境の中で、木材を多用し、技術的に性能を確保することにより、この場所の風景を尊重した自然環境に馴染むデザインが実現している。同時に、コストを抑えたことで、高級リゾート開発とは違う、多くの人が気軽に旅を楽しめるホテルとなっている。
仕様
敷地面積 5311.38㎡、建築面積 1444.28㎡、延床面積 2828.18㎡、木造、地上二階建て
どこで購入できるか、
どこで見られるか
長野県北佐久郡軽井沢町
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
永山 祐子浅子 佳英林 厚見山梨 知彦
評価コメント
同じ軽井沢の「星のや」とは異なるターゲティングを前提に、「ルーズ」をキーワードとしたコンセプトを構築し、独自の価値提供に挑戦している。コストに配慮しながらも、豊かな空間性や質感が実現されている。中庭の構成、客室の意匠、木造の低層建築の佇まい等、自然の取り込みに配慮しながら満足される空間性を生み出そうとする丁寧な設計に高い質が見てとれた。多様化しながら進化する日本の宿泊空間の一つのかたちとして参照されるべきものがある。
